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式神を使役し、鬼や悪霊を祓う、希代の陰陽師として安倍晴明を主人公にした映画が2001年に公開されました。
さて、小説、映画、漫画などのメディアを通じて一躍人気を集めるキャラクターとして注目されるようになった“陰陽師”とは一体どのような存在だったのでしょうか。
陰陽師・安倍晴明の認知度向上貢献の第一人者とも言える夢枕獏さんの『陰陽師』シリーズを原作とする映画『陰陽師』(2001年・東宝)のストーリーや安倍晴明、その他登場人物の史料比較も併せて、陰陽師やその時代などをご紹介します。
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『陰陽師』(2001年・東宝) あらすじ |
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我が娘・任子(国分佐智子)が天皇の皇子を産み、喜びに湧く藤原師輔(矢島健一)。
その陰で先に親王を生んだにも関わらず、帝(岸部一徳)の寵愛が薄れたことを歎き、怨む藤原元方(柄本明)、祐姫(夏川結衣)父娘がいた。
陰陽頭・道尊(真田広之)は元方の権力への執着心、祐姫の帝への怨みの念を、日本の全てを我が物にするために企てた数々の怪異に利用したが、陰陽師・安倍晴明(野村萬斎)や源博雅(伊藤英明)に阻まれて失敗に終わる。
しかし日本を掌中にすることに執着する道尊は、平安京造営主・桓武天皇の皇太弟とされながら、冤罪を被り、「桓武天皇の造営した都とその血脈を絶やす」という怨念を抱きながら無罪の罪に餓死した早良親王(萩原聖人)の“怨霊”を利用することに踏み切る。
かつて桓武天皇の命を受けて、人魚の肉を喰らい不死を得、早良親王の墓守となった青音(小泉今日子)に「都の護り人である」と告げられた晴明は博雅と共に道尊の野望を打ち砕くべく立ち上がった。 |
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ご存知の方も多いと思いますが、安倍晴明は平安時代に実在した人物で、陰陽師は宮廷官庁の一つである“陰陽寮”という役所に属する役職名です。
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| 青字は晴明の経歴に見られるもの |
夢枕獏さんの『陰陽師』、またその『陰陽師シリーズ』を原作とする作品の中に晴明の良きパートナーとして登場する源博雅も実在しています。
また映画『陰陽師』に登場した哀しい愛に鬼と変化した祐姫も、その父・藤原元方も同様です。
晴明の敵役・道尊に利用される早良親王が無罪の罪に強い抗議の意思を示して餓死したことも、桓武天皇が弟・早良親王の怨念を怖れて、その魂を鎮魂・慰撫したことも史料に確認することができます。
では祐姫は本当に鬼になったのでしょうか?
源博雅と安倍晴明は友人だったのでしょうか?
《歴史の中の異世界》では映画『陰陽師』の主な登場人物を史料と比較しながらご紹介する予定です。
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